2023 新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
ひと頃の寒さも幾分和らぎ、皆様方には穏やかなお正月を迎えられたことと存じます。
さて、新型コロナウイルス感染症が日本に入ってきてから丸3年が経とうとしています。現在、第8波の真只中にあり、感染者数は多くの県で過去最高を更新して増え続けています。一方で、致死率は低下しており、当初のような怖い病気であるというイメージは徐々に薄れてきているのも事実です。ただ、感染者数が多い上に高齢者施設などでのクラスターが多く発生しており、重症化リスクの高い患者さんの死亡が増えているということを忘れてはなりません。ワクチン接種がある程度普及し、重症化予防に効果がある内服薬の処方も条件付きながら可能となってきました。新型コロナウイルス感染症を普通の感染症と同じように扱えるようになる日が、徐々にですが、確実に近づいているのではないかと思っています。それまでは、今まで通り感染予防策をとり続け、気を緩めず、諦めず、そしてもし感染してしまった場合はハイリスクの人にうつさないよう十分注意して、この時期を乗り切らなければなりません。
ところで、当院は昨年11月に開院20周年を迎えました。多くの患者様や関係機関の皆様からお祝いや励ましの言葉をいただきました。ありがとうございました。当院はこれまで循環器疾患をはじめとする生活習慣病の治療と管理を中心に診療をしてまいりました。その中で、仕事を持つ現役世代の患者様が受診しやすいようにと週2回の夜間診療を行ってきました。しかし、働き方改革など時代の流れにより需要が減少し、またスタッフの確保も困難になってきました。さらに、この2年半は新型コロナウイルス感染症のため、診療制限を余儀なくされました。そこで、大変残念ではありますが、2003年の8月以降続けてまいりました夜間診療を本年3月末で終了にしたいと思います。大変、長らくの間、ご利用していただいてありがとうございました。また、現在もご利用いただいている患者様には大変心苦しい限りですが、今後は通常の診療時間をご利用いただきますようお願い申し上げます。
さて、2023年はどのような年になってゆくのでしょうか。円安や物価の高騰は止まるのでしょうか。ロシアとウクライナの戦争は終わりが来るのでしょうか。いずれも予断を許しませんが、今年こそは皆様にとりまして、明るく、希望の持てる年になりますよう祈念して新年のご挨拶といたします。今年もよろしくお願い申し上げます。

院長 吉村 彰